私が彼を大好きになった理由は簡単だった。誰にでも一度は訪れるであろう悪っぽい男に何故か惹かれる時だったに違いない。ただ、彼と付き合うようになってから私の耳に入るのは彼の悪い噂ばかりだった。私は高校生で彼は同い年だが中卒で仕事もしてたかどうかはわからず、反社会勢力との繋がりがあることや、色んな女と関係を持ちあちこちに女がいるなど、そんな話しか入ってこなかった。自分で言うのもなんだが基本的に一途だった私にとって不安と心配とで胸が苦しくて仕方なかった。噂を鵜呑みにするのではなく、彼からきちんと本当のことを聞こう。私に対する想いも含めて。。。そう決意し自ら切り出した。